会社にお勤めの方は12月か1月に会社から源泉徴収票を受け取っていると思います。源泉徴収票は「1年間にいくら給与を受け取り、所得税をいくら納める予定か」が書いてある書類です。年収や所得税額の他にも社会保険料、年間の生命保険金額、扶養している家族についても記入があります。
今回は源泉徴収票の見本【図1】をもとに年収や所得税額の確認箇所と所得税がどのように計算されているかを解説していきます。
【図1】
年収と所得税額だけであれば、①と④だけ確認すればOKです。
①支払金額=1年間の収入(年収)
④源泉徴収税額=所得税
では②給与所得控除後の金額と③所得控除の額の合計はなんのためにあるのでしょうか?
これは④所得税を計算するために記入されています。源泉徴収税額(所得税)は【図2】のように計算されています。
【図2】
【図2】からわかるように「所得」と「税率」は源泉徴収票に記入がありませんので自分で計算する必要があります。
「所得」=②給与所得 ― ③控除
「税率」は所得によって異なるので、【図3】を参考にして「所得」×税率ー控除額を計算します。※2038年までは復興特別所得税がかかるので上記計算×1.021する必要があります
【図3】
このような手順で計算すると④源泉徴収税額(所得税)になります※100円未満は切り捨て。源泉徴収票はなかなかじっくり見たり、計算したりはしないと思いますが、この機会にご自身の源泉徴収票で計算してみてはいかがでしょうか。
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