5年前に聴覚障害をもつ女の子が交通事故で亡くなった事件がありました。その賠償金をめぐって裁判をしていましたが、その判決がでました。この裁判で争点となったのが「逸失利益」です。今回の裁判では逸失利益が労働者全体の平均賃金で計算するか、聴覚障害者の平均賃金(労働者全体の6割)で計算するかが裁判の争点でした。今回の判決では労働者全体の平均賃金の85%で算出する判断となりました。この「逸失利益」は自動車事故などでの損害賠償金にもかかわってくるので覚えておきましょう。
【逸失利益とは】
逸失利益は仮に事故がおきなかったときに将来得られたであろう収入の減少分をいいます
交通事故や暴力事案、労働災害などが原因で死亡した場合や後遺症が残った場合に生じる可能性があります。イメージは↓のようになります。
交通事故などでは逸失利益以外にも様々な損害が発生するので、逸失利益は賠償金の中の1つといることになります。では賠償金の種類にはどんなものがあるかを次に見てみましょう。
【賠償金の種類】
このように賠償金には思うよりも多くの種類が存在します。自動車事故の場合には一般的な修理代、治療費、休業損害、逸失利益があります。いざ事故にあった場合にしっかりと損害賠償金を請求できるように自動車保険の内容はしっかりするとともに、いい弁護士も確保したいところですね。最後に自動車保険契約のポイントを書いておきますので参考にしてください。
【自動車保険のポイント】
・損害を与えた時(受けた)場合に十分な補償となっているか?
・裁判になった場合に弁護士費用がだせるか?
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