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米債務上限問題

2023年6月2日

G7サミットも終わり、日常が戻ってきました。サミット前にはアメリカ、バイデン大統領が訪日しないかもしれないという記事がでていました。その理由が米債務上限問題でした。6月2日現在では、債務上限について適応を一時的に停止し、引き上げる法案が議会で可決していますが、議会で可決しない場合には債務不履行となることが不安材料としてありました。今回はアメリカの債務上限について書きます。

 

国の財政

国の財政には歳入(収入)と歳出(支出)があります。歳入<歳出の場合には不足のお金を補うために国債を発行して支出にあてます。国債の発行は各国していますが、日本では債務上限について聞いたことはありません。では何故アメリカでは債務上限についてたびたび話題にあがるのでしょうか?

【アメリカの制度】

アメリカでは国債を発行する債務上限を引き上げる場合は、議会の同意をとる必要があります。これは「Liberty Bond Act(自由公債法)」と言われる、1917年に成立した法律で決まっています。従いまして、債務上限に達すると議会で上限の停止、見直しを繰り返しています(今まで100回以上)。

 

この回数からすると今回の結末は見えていたように思いますが、債務上限は2001年の5倍になっていることも事実です。考えさせられるのは、債務上限がある、ないはどちらがいいのだろうという事です。

 

 

 

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